株式会社明治安田生活福祉研究所と株式会社きんざいは、子どもの進学・就職等への親の関わりなどに関するWEBアンケート「親子の関係についての意識と実態」を公表した。

調査は2016年3月、親側は中学生から29歳までの子を持つ35~59歳の男女9715人、子ども側は15~29歳の未婚男女5803人を対象として実施。「親子関係の現状」「恋愛観・友人観に見る親子の相違」「親が子どもに望むもの」「子どものライフイベントへの親の関わり」「親の心配」について調査した。

 調査結果によると、高校生が希望する卒業後の進路で、「国内の大学・短大に進学」大卒以上」を希望する割合は65%(男性68.5%、女性61.6%)だった。逆に、親が子どもに「大卒以上」を希望する割合は、息子に対しては71.7%、娘に対しては67.6%となっている。親の学歴別で見ると、大卒以上の親は子どもにも「大卒以上」の学歴を希望する割合が高く、特に母親の方が父親よりもその傾向が強くなっている。また、母親が子どもの進学に関わる比率を見ると、年収400万円未満の場合は 40.7%なのに対して、1000万円以上の場合は52.3%となっており、世帯年収が高くなるにつれて積極的に関与した割合が高くなっている。

 子どもの就活への関わりでは、関与した割合は38%。特に母親が娘の就活に関与した割合は45.9%と高くなっている。子どもに近くで働いてほしいかについては、58.5%が「思う」「どちらかと言えば思う」と回答。息子に対しては53.5%なのに対して、娘に対しては63.7%と高くなっている。

参考:【明治安田生活福祉研究所】2016年 親子の関係についての意識と実態

大学ジャーナルオンライン編集部

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