新潟工科大学(新潟県柏崎市)は、2026年度の工学部入学辞退者から入学金を返還することを決めた。これまでは入学金を除く前期授業料と後援会費だけを返還していた。
入学金を返還するのは、総合型選抜の公募型、学校推薦型選抜の公募制、学校推薦型選抜の指定校制A日程(ただし国公立大学に合格した場合に限る)、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜。専願入試区分の合格者は入学を辞退できない。
これまでは所定の入学手続きをしたあと、3月末までに文書で入学辞退すれば、前期授業料と後援会費を返還していたが、これに入学金を加える。ただし、事務手数料と振込手数料は差し引かれる。
新潟工科大学は1995年、技術の空洞化に危機感を抱いた新潟県内の中小企業経営者の「実務教育で優秀な技術者を県内に輩出したい」という熱意に、大手企業や自治体、県民が賛同し、産業界全体の枠を超えた支援によって設立された私立大学である。開学以来、地域社会との積極的な連携を通じて技術者の育成と産業の発展に寄与し続けている。現在、工学部工学科(定員200名)および大学院工学研究科を設置し、特色ある教育と研究を推進している。