2026年4月、岐阜県飛騨市にコー・イノベーション大学(CoIU)の開学が決まった。地域共創をテーマに「問いを立てる力」と「共創力」を育む4年制大学として、一般社団法人 CoIU設立基金(岐阜県飛騨市)が設置する。学部学科は共創学部地域共創学科の1つで、岐阜県飛騨市に本拠地を置き、日本中にサテライトキャンパスを設ける。
コー・イノベーション大学(CoIU)は地域での実践、多様な理論と多様な対話を往還するカリキュラムが特徴。1年次は本拠地である飛騨市の街全体を「まちなかキャンパス」として捉え、旧料理旅館やホテルなどをリノベーションして活用。2年次からは日本中に設けるサテライトキャンパスにおいてボンディングシップ(長期実践型インターンシップ)を行う。候補は15か所で、北海道・宮城県仙台市・東京ミッドタウン八重洲・新潟県胎内市・長野県小布施町・石川県中能登地区・富山県射水市・岐阜県岐阜市・岐阜県飛騨市・岐阜県高山市・愛知県田原市・三重県・京都府京都市・鳥取県鳥取市・福岡県福岡市が挙がっている。各地域に移住をしてそれぞれの地域プロジェクトに取り組むカリキュラムが特長で、ボンディングシップ中の講義についてはオンラインでの受講を想定している。3年次以降は引き続き各地の地域課題に学生、教職員、社会人が共に交わりながら挑戦をしていき、実践を取り入れた学びを行う。
入試形式は総合型選抜・学校推薦型選抜、一般入試の3つで、入学定員は120名。2026年4月生は、正科生(1年次入学)のみ募集する。総合型選抜と学校推薦型選抜は、複数人で一つのテーマについて語り合う対話形式の面接と、個人面接を行い、志望理由書とともに意欲や関心を評価の軸として選抜する。一般選抜は、国語(古文漢文を除く)、英語、数学Ⅰ・Aの3科目から2科目選ぶ。試験時間は120分。一般選抜は受験料0円。
宮田 裕章学長はコー・イノベーション大学の原点を「今、文明に問う」という姿勢と説明。学生募集にあたって「社会の根源的な課題に向き合いながら、理論と実践、そして対話を往還し、新しい価値を共に紡ぎ出していく過程で、学生一人ひとりが自らの可能性を誠実に育み、互いの個性が響き合うとき、新しい未来がひらけていくと信じています」とコメントしている。
参考:【コー・イノベーション大学】コー・イノベーション大学(CoIU)文部科学省の認可を受け2026年4月の開学が決定しました