兵庫医科大学医学部(兵庫県西宮市)の総合型選抜「エキスパート養成入試」の出願がスタートする。2026年度入試から新設されるこの選抜で入学すると、卒業後、同学の指定診療科において一定期間勤務することを条件に修学資金の一部(6年間で総額1710万円)が貸与され、就業義務期間終了をもって返還を免除される。
「エキスパート養成入試」は、社会に貢献する強い意志と、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を重視する。この前提に加えて、不足が見込まれる、外科(消化器外科、乳腺・内分泌外科、小児外科、心臓血管外科、呼吸器外科)、救急科のエキスパートとして医療への貢献を強く希望する者に対する適性を評価する。
出願期間は、2025年10月1日~10月15日まで。出願にあたっては医療従事者※の推薦が必要で、専願となる。募集人員は3名以内。合格者が募集人員に満たない場合、欠員は一般選抜の募集人員に加える。
※同学で取得できる資格(医師、薬剤師、看護師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士)を有する者。ただし出願者の2親等以内の親族を除く
入試は、第1次試験と第2次試験に分かれている。第1次の試験科目は、適性検査(数学100点、英語100点、理科※2科目で150点)と小論文(50点)。第1次の合格者のみ第2次を受験することができ、第2次の試験科目は、プレゼンテーション試験・個別面接・志望理由書(100点)、調査書・活用報告書(30点)となっている。
兵庫医科大学以外で、2026年度入試における医学部の総合型選抜など年内入試の新設は、自治医科大学「総合型選抜7名・学校推薦型選抜1名」、昭和医科大学「学校推薦型選抜※公募制推薦 現役のみ10名」などがある。