新潟医療福祉大学は学内研究所となる自然人類学研究所を開設し、GA棟403解剖学実習室で開所式を開いた。骨学を中心とした人類学の研究を推進するとともに、地方自治体や警察と連携して遺跡で出土した人骨の鑑定や法医鑑定を積極的に受託する。

 自然人類学研究所は所長にリハビリテーション学部の奈良貴史教授、研究員にリハビリテーション学部の澤田純明准教授、萩原康雄講師、佐伯史子助教、佐宗亜衣子助教らが就任した。

 医療系大学では、法医学の研究者不足が課題に浮上する一方、解剖学の教員を自前で養成できないところが多いことも問題になっている。新潟医療福祉大学には、人類学や解剖学を専門とする教員が5人在籍し、教育体制が整っていることもあり、全国的に珍しい人類学分野の研究所を設置した。

 開所式では、奈良所長が新潟県阿賀野市の土橋遺跡で2021年に発掘された約4,000年前の縄文時代の人骨や、江戸時代の長岡藩牧野家の藩主、正室(本妻)の復元模型など学内の展示資料について説明した。奈良所長は「人類学を学べる環境は非常に限られている。人類学分野の研究所が存在することは他に例を見ない特徴となりそうだ」とのコメントを発表している。

参考:【新潟医療福祉大学】跡出土人骨や白骨死体の法医鑑定を受託する『自然人類学研究所』の開所式を実施!

新潟医療福祉大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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