東京工業大学は、海外の大学・研究機関や有力企業と連携して国際的な教育、研究・産学連携と情報発信・収集を加速することを目的に、新たな海外拠点「東工大ANNEX」を開設する。その第1号として、2018年3月、タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)と合意し、「東工大ANNEX バンコク」を NSTDA 内に開設した。
東京工業大学は、2030年に世界最高の理工系総合大学を目指し、世界をリードする研究・教育活動を展開している。2007年からはタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)と協力し、「TAIST-Tokyo Tech※」 と呼ばれる大学院教育を実施。今回の「東工大ANNEX バンコク」開設をきっかけに、国際連携教育に加え、東京工業大学の教員や研究者が、現地の企業や大学・研究所とのトライアングル連携を構築し、URA(リサーチ・アドミニストレーター) の力も借りながらニーズとシーズのマッチングを図り、共同研究を推進して社会実装につなげていく。
「東工大ANNEX バンコク」の主な業務内容は、海外の優秀な学生の募集や東京工業大学の教育を海外で行う際の拠点としての利用、企業のニーズ掘り起こし、技術シーズの提案と技術コンサルティングの実施など。東京工業大学の教育力、研究力、社会連携力の向上を目指すハブとしての役割を果たしていく。
東京工業大学では、今後、今回のタイを皮切りに、アジア、米国、欧州等の各地域に 2030年度までに6カ所のANNEXを設置する予定。
※TAIST-Tokyo Tech(タイスト トーキョーテック)は、2007年からNSTDAおよびタイのトップクラス大学と連携して運用している修士課程プログラム。自動車工学、組込情報システム、エネルギー資源工学の3分野の教育を行っている。