2023年12月19日、清泉女学院大学・短期大学(長野県長野市)は、2025年4月からの男女共学化に伴い名称を「清泉大学」に変更することを発表した。
長野県では以前から若者が県外の大学への進学を希望する傾向が続いており、2023年度に飯田女子短期大学が男女共学化し飯田短期大学と名称変更した。2024年度には長野女子短期大学が長野短期大学に変更予定となっている。
清泉女学院大学は女性を対象に1981年に短期大学を、2003年に4年制大学を開設したが、大学を取り巻く環境や地域のニーズも変化していることから、開学以来の大改革に着手。2023年5月、2025年度から全ての学部を男女共学化することを発表していた。
清泉女学院大学は2019年度に開設した看護学部ですでに男子学生の受け入れを行っている。2025年4月からこれを全学に拡大し、共学とする。また、人文社会科学部を新設し「情報コミュニケーション学科」 「文化芸術学科」の2学科を設ける。長野県内の大学で「芸術」が名称に付く学科は初。大学院には保健師の養成課程を設置する。※いずれも設置構想中
清泉女学院短期大学は「短期大学部」と名称変更して大学に組み入れ、幼児教育科は「こども学科」に名称を変更する(名称変更予定・設置構想中)。
田村俊輔学長は12月19日の会見で「カトリック教育を基本にした建学の精神を表す『清泉』は残しながら、可能な限りスリムな名前にした。男女のどちらかがリードする社会ではなく共存できる社会が望ましく、大学でも段階的に男子学生を増やしていきたい」と述べた。