武蔵野大学法学部政治学科(有明キャンパス/東京都江東区)は2025年度から、2、3年次の正規科目として公務員試験対策科目となる「公務員キャリア形成」を開講する。2年間で7科目全196コマの授業が予定され、公務員試験の教養、専門科目筆記試験対策に加え、面接も指導する。7科目全196コマの公務員試験対策科目は正規科目としては全国最大規模(2024年8月現在、武蔵野大学調べ)。
武蔵野大学では2015年度から「地方公務員特殊研究」を開講し市役所職員を目指す学生を中心に公務員試験対策をサポートしてきた。近年、地元の東京特別区や政令指定都市・県庁などの地方公務員上級職のほか国家公務員を目指す学生が大幅に増えていることから、4科目112コマの「地方公務員特殊研究」を廃止して7科目全196コマの「公務員キャリア形成」の科目を創設し、公務員試験対策科目の拡充・リニューアルを図る。
公務員試験対策は通常、授業と別の有料講座として開講する大学が多いが、武蔵野大学は正規科目として開講するため、卒業に必要な単位に認定される。
科目の総合調整とコーディネートは、2023年3月まで東京都三鷹市職員で、総務部調整担当部長、市民部長などを務めた法学部政治学科の一條義治教授が担当する。履修生には長年の職務経験に基づき、個別の進路指導やアドバイスをする。
一條教授は「筆記試験と面接の両面で充実したプログラムを提供し、公務への夢とビジョンをしっかりと語れる学生を育てたい」とのコメントを発表した。