学校法人 新潟科学技術学園理事会は、今後の少子化のさらなる進行に備え、新潟薬科大学・大学院、および附属医療技術専門学校が一体となって「新潟薬科大学将来計画」を決定した。新潟薬科大学は大学創立50周年を迎える2027年度に「新潟科学大学」(英語名称:Niigata University of Science,略称:NUS)に名称変更し、現在の薬学、農学、保健衛生学に加え、社会科学を含む専門分野の拡大を志向する総合大学に生まれ変わる。※2026年春に文科省等に名称変更届出・認可申請予定

 「新潟薬科大学将来計画」によると、新潟薬科大学は2027年度、名称変更と同時に教育研究実施組織の大幅なリニューアルを行う。少子化のなかで定員の適正化を図るべく、薬学部の入学定員を130人から100人へと減員する。

 応用生命科学部は「食農情報学部」と名称変更し、現行の生命産業ビジネス学科は「食農ビジネス学科」に名称変更する。応用生命科学科は「食品生物化学科」となり、入学定員を120人から80人に減員する。また、「グリーン・デジタル学科」(入学定員55人)を新設し、農学分野を中心としたデジタル人材の育成と地域教育研究拠点として新津駅東キャンパスに新棟を建設する。

 医療技術学部は「救急救命学科」(入学定員30人を予定)を新設し、附属医療技術専門学校の救急救命士科は2027年度に募集を停止する。なお同法人の新潟工業短期大学も「新潟科学大学短期大学部」(仮称)に名称変更する。

 科学大学といえば2024年度に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した国立の東京科学大学が挙げられるが、私立大学には北海道科学大学(工学部、薬学部、保健医療学部、未来デザイン学部)や千葉科学大学(薬学部、危機管理学部、看護学部)、帝京科学大学(生命環境学部、医療科学部、教育人間科学部)がある。

参考:【新潟薬科大学】「新潟薬科大学将来計画(大学名称の変更、応用生命科学部の学部及び学科名称 の変更、並びに新学科設置計画等)」の決定について

新潟薬科大学

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