青山学院大学理工学部では、2026年度より総合型選抜で「理工系女子特別入学者選抜」を実施する。理工学部における女性比率向上のための暫定的な積極的是正措置として行うもので、理工学部全学科において女性比率20%以上の達成を目標とする。目標が達成された際には改めて制度の継続について検討する方針。
青山学院大学理工学部における学部全体の女子比率は約19%だが、学科間でのばらつきがある。2026年度入学者選抜の「理工系女子特別入学者選抜」では、全7学科のうち、物理科学科、電気電子工学科、機械創造工学科、情報テクノロジー学科でそれぞれ5名を募集する。
対象は日本の高等学校または中等教育学校を2026年3月卒業見込み、または高等学校と同等と認定された在外教育施設の課程を2026年3月31日までに修了見込みの女子とする。英語民間資格において指定のスコア以上を取得していることや学習成績が基準以上であることが出願の条件となっている。
選考は、第一次審査として書類選考を行い、第二次審査は数学および理科の基礎学力調査と面接(学力に関する試問も含む)を実施する。詳細は当該年度の入学者選抜要項にて要確認。今後変更が生じる場合は大学ウェブサイトにて掲載する。
青山学院大学は、公益財団法人山田進太郎D&I財団の理念「2035年にSTEM系の学部に進学する女性の比率を28%にする」に賛同しており、同財団がSTEM分野のジェンダーギャップ解消をめざして立ち上げたプログラム「Girls Meet STEM College」に参加。2024年度は2度にわたって女子中高生向けの研究室ツアーや学生との交流を行い、女子生徒のSTEM分野への進学を積極的に後押ししている。
参考:【青山学院大学】2026年度 理工学部総合型選抜 「理工系女子特別入学者選抜」 の新規実施について【2025年1月29日公表】
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