公益財団法人日本漢字能力検定協会は、全国の大学・短期大学を対象に「日本漢字能力検定(漢検)」の入学試験などでの活用状況の調査を行い、その調査結果を公表しました。

 この調査は、入学試験などでの検定活用状況についての実態把握と生徒や保護者、教員への進路選択の参考、保有資格を積極的に活用するための情報開示などを目的に、全国の大学・短期大学1,078校を対象に2015年8月1日から10月31日の期間に実施されました。(回答を得たのは大学722校、短期大学319校。)

 調査結果によると入学試験で漢検を評価・活用している大学・短期大学は1,078校中532校にのぼり、4年連続で増加しています。入試種別では、推薦入試で388校、AO入試で338校、一般入試で109校が導入。その理由については「基礎学力の証明(190校)」が最も多く、続いて「学習意欲の指標(144校)」「漢字・日本語能力は入学後に必要(73校)」と続きます。活用の種類をみると、「考慮・参考(344校)」、「出願要件(113校)」、「点数加算(110校)」、「特待生条件・入学時経済的援助(36校)」で、対象となる級は、「考慮・参考」と回答した344校のうち253校は級設定はなく、設定されている場合は、2級(100校)や準2級(106校)が設定される傾向でした。

大学ジャーナルオンライン編集部

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