津田塾大学と日本女子大学は富士通、アシアル、富士通クラウドテクノロジーズと共同でICT(情報通信)技術を駆使し、情報化時代を牽引する女性人材を育成するためのコンソーシアムを設立、参加する企業や大学の募集を始めた。
富士通によると、このコンソーシアムは「女子大学生ICT駆動ソーシャルイノベーションコンソーシアム」。女子大学生向けにスマートフォンアプリの開発に必要なプログラミング教育や開発コンテスト、賛同企業へのインターンシップ、研究の場所などを提供し、新時代を担う女性人材を育成する。
指導には、津田塾大学総合政策学部の曽根原登教授、日本女子大学理学部の長谷川治久教授らを中心に産学一体となって当たる。当面は賛同企業の講師陣が大学へ出向き、スマートフォンアプリ開発の授業をすることが計画されている。
デジタル技術が近年、急激に発達、普及し、ICT技術の活用スキルを身に着ける必要性が高まってきた。小学校で2020年、プログラミング教育が必修化されたのをはじめ、中学校や高校でも今後、必修化が進むなどICT技術の学習機会は増えてきている。
しかし、総務省行政評価局が2019年にまとめた「女性活躍推進に関する政策評価書」では、情報通信業で働く女性の比率は約2割にとどまり、十分な活用ができていない課題が残っている。