東京造形大学は2021年3月2~7日、東京・渋谷ヒカリエにて「カーボンニュートラル リノリウム素材の新しい使い方展」を開催する。近年、環境意識の高まりの中でその再評価が進むリノリウムの新しい使い方を提案するというもので、リノリウムの世界シェアNo.1メーカー、フォルボ・フロアリングB.V(オランダ)との産学連携プロジェクトによる。
リノリウムといえば病院や学校の床を思い浮かべる人が多いだろう。実はこのリノリウム、亜麻仁油を主原料に松脂、木粉などすべて天然の材料から製造されていることはご存じだろうか。植物由来の抗菌性、抗ウイルス性に加えて、廃棄時には土に還る生物分解性も備えている。さらに今回使用したフォルボ社のファニチャーリノリウムは生産工程においても安全でクリーンなエネルギーを使用。原材料生産から工場出荷まで完全なカーボンニュートラルを実現しており、日本を含む世界各国で急速に取り組みが進むゼロカーボン政策の観点からも注目を集めている。
フォルボ社では、床材以外のリノリウムの可能性を広げる試みとして、これまでフィンランドのアアルト大学と家具の開発を行ってきた。今回の東京造形大学での取り組みでは、パナソニックのデザインスタジオFUTURE LIFE FACTORYをアドバイザーに迎え、テクノロジーをとりいれた新たなアプローチにチャレンジしている。ステイホーム中の悩みの解決や、暮らしを豊かにすることをテーマの一つに取り入れ、水の流れや焚き火の音などを聞くことで心地よいプライベート空間を作り出すASMRスピーカー《HOMiE》、在宅勤務時にお互いの存在を気にならなくする卓上パーティション《TOU》など、ウィズコロナ時代のライフスタイルアイテムを提案する。
・タイトル:カーボンニュートラル リノリウムの新しい使い方展 フォルボ×東京造形大学 大学院
・会期: 2021 年3月2日(火)~3月7日(日)
・開場時間:11~20 時 (7日は17時終了)
・会場:aiiima1(渋谷ヒカリエ8F Creative Lounge MOV 内) 東京都渋谷区渋谷2-21-1
⼊場無料