米国国務省が主催し、米テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)が運営した「日米韓ヤング・リーダーズ・サミット」が開かれ、グランキューブ大阪やEXPO2025大阪・関西万博会場を舞台に日本、米国、韓国の次世代リーダーらが3日間の日程で政策対話や異文化交流に臨んだ。

 サミットには、800人近い応募者の中から日本、米国、韓国から選抜された45名の18~35歳のヤングリーダーに加え、東南アジアや太平洋諸国から5名が参加した。

 初日はグランキューブ大阪で在日米国大使館のアーロン・スナイプ主席公使による基調講演があり、スナイプ公使は30年前に交換プログラムで来日した当時の思い出を語った。このあと、一行は京都市に移動して東山区の清水寺を見学、鴨川沿いで夕食を取って日本文化を体験した。

 2日目は異文化ビジネスやソフトパワーなどをテーマにさまざまなセッションが催されたほか、東南アジアヤングリーダーズイニシアティブやヤングパシフィックリーダーズの修了生によるパネルディスカッションがあった。

 最終日はEXPO2025大阪・関西万博の米国館でピッチコンテストを実施した。参加者が地域課題を解決するための革新的なアイデアを発表し、TUJのマシュー・ウィルソン学長が審査員として質問を投げかけた。上位3チームには資金が提供された。日本館、韓国館も見学し、韓国館レセプションや韓国文化パフォーマンスで交流を深めた。閉会式の最後にはTUJ卒業生の穂里内リサ(芸名)氏による特別ライブパフォーマンスが会場を盛り上げた。

 TUJではサミット開催に際して、5月から6月にかけて、ウィルソン学長、メイイー・ショウ学長室長、ウィリアム・スウィントン副学部長らがリーダーシップや異文化交渉、チームビルディングをテーマにオンラインワークショップを行ったほか、教職員と学生が一丸となって企画・運営・指導を担当。参加者の多くからは、『人生を変えるような経験だった』というメッセージも届いたという。

 TUJは日本で最も歴史ある最大規模の外国大学の分校としての豊富な経験を活かし、サミットを成功へと導いた。今後もオンライン交流や指導者育成、プロジェクトの継続サポートなど、グローバル人材の育成に努めていくとしている。

参考:【テンプル大学ジャパンキャンパス】TUJ、長年の経験を活かし「日米韓ヤング・リーダーズ・サミット(YTLサミット)」を米国国務省と成功裏に共催

大学ジャーナルオンライン編集部

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