お茶の水女子大学では、2016年度から新しいタイプのAO入試「新フンボルト入試」を導入する予定です。これに先立ち、2015年8月24日と25の2日間、新フンボルト入試の1次選考にあたるプレゼミナールが実施されます。
「新フンボルト入試」とは、1次選考を兼ねたプレゼミナールと数日かけて行う2次選考との2段階の入試方法で、単なる知識量を競うものではなく、知識をどのように応用できるかを問う入試です。プレゼミナールでは、課題や他の提出書類を評価して1次選考を行います。2次選考では、文系は、図書館で文献や資料を使いながら自分の論文をじっくり練り上げ、理系は実験やデータの分析をし、課題研究発表などを行います。その論文と研究発表の成果やプロセスが評価され、これまでのペーパーテストでは測ることのできない、受験生たちの可能性や潜在的な力を丁寧に見極めることがねらいです。
今回、2日間に渡って実施されるプレゼミナールでは、文系、理系それぞれの同大の専門研究分野から様々なセミナーを開講します。文系分野の1日目は、共通テーマとして「格差」を取り上げ、講義や演習、グループワークを行います。2日目は、新フンボルト入試の2次選考にもなっている図書館で情報検索演習を受け、在学生にサポートしてもらいながらレポートを作成します。
同大では、プレゼミナールの受講生をAO入試の受験生だけに限定するのではなく、広く高校2年生や高校教員などにも開放し、校風などを体感してもらう機会にしたいと考えています。なお、今回のプレゼミナールは、入試とは切り離して実施されるので、受けなくても、2016年の新入試は受験できます。