「世界に挑戦し、ずば抜けた活躍をしそうな日本の若者」を応援する奨学金制度を運営する公益財団法人江副記念リクルート財団は、2022年4月より、新たに、スポーツの分野において世界での活躍を目指す学生向けに最大1000万円の奨学金(返済不要)を支給することを決定。2021年11月より募集を開始する。
江副記念リクルート財団では、2014年より「東京オリンピックでのメダル獲得」を目指す学生の支援を開始し、NBAワシントンウィザーズ八村塁選手など51名の学生アスリートを応援してきた。2022年度からはこれまでの奨学金制度を継続しつつ、新たに中学/高校からの留学資金をサポートする奨学金制度を立ち上げる。
新設する奨学金は、中学/高校留学にかかる費用として年間1000万円上限に支給するというもの。主にアメリカの中学・高校への留学を志し、その後アメリカのスポーツ強豪大学への進学、もしくはプロデビューを目指す若者の支援を想定している。
支援内容は進学先から請求される学費と年1回の渡航費(実費)とし、支給額は財団の規程に基づき決定。支援対象者は学校指定の寮に入寮することを前提とし、学費には寮費・食費等も含む。奨学金支給期間は2022年4月~2024年3月(2年更新に変更、希望者には2年ごとに更新審査あり)で、期間に関わらず27歳になる年度末(3月)までの給付とする。
応募対象者は、1997年4月1日以降に生まれた方で、プロ/アマチュア問わず、スポーツ競技で世界のトップを目指す学生(日本国籍、または日本の教育を受けた外国籍の方)。エントリー受付期間は2021年11月1日~12月19日、書類選考通過者のみ面接審査は2022年1月中旬~2月上旬を予定している。
スポーツ部門45回卒業生の八村塁選手は「僕は高校卒業後、ゴンザガ大学への進学を決意しアメリカへ留学しました。留学時は、江副記念リクルート財団の奨学金をいただけたことで、バスケに集中して学生生活を送ることができました。留学を通じて言語や文化、バスケのスキルは勿論のこと、自分がどれだけバスケに対する想いを持っているのかなど、想像以上に多くのことを学び、この経験は大きな財産となっています。世界で戦う強い想いと覚悟がある学生は是非チャレンジしてみて欲しいと思います」とコメントを寄せた。
なお、これまでの奨学金は世界転戦、海外留学、海外に拠点をもつ費用として月額25万円から月額30万円に増額する。国内での転戦、遠征費用のみを使途とした応募はできないが、目的に合致していれば費目は問わない。