2020年4月30日、天理大学は学修環境の整備の一助となるよう、在学生に一律3万円の学修支援金の給付を発表した。

 今回支給する学修支援金を通じて、オンライン授業実施に伴う学生のICT環境の整備や通信費用の補助、また新型コロナウイルス感染拡大の影響で、家計急変により経済的に困窮する学生を支援する。財源には専任教職員及び大学後援会等からの寄付を充てる。具体的な給付方法・時期等については準備中で、整い次第、学生・保証人に連絡する。家計急変により経済的に困窮する学生に対しては、学修支援金に加えて「天理大学銀行融資奨学金」や「天理大学修学援助奨学金」等の独自の奨学金制度の利用も案内している。

 永尾教昭学長は「この度の節(ふし)を、2025年に迎える創立百周年への試練とも受け止め、この節から、百周年に向けてたくましい芽を出したい」としたうえで、教育の質の維持とキャンパスの施設・設備等の維持管理にも万全を期すとコメント。また学生への支援実施にあたり「本学の教育理念では、『宗教性』『国際性』『貢献性』の三本柱を謳っている。その範となるべく、教職員に学生への支援として寄付をお願いした。この寄付を財源に充て学生を支援したい。また、この基金にご賛同くださる卒業生及び企業様にも広く呼びかけを行いたい」と呼びかけている。

参考:【天理大学】新型コロナウイルス対策における学修支援金の給付について

天理大学

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天理大学は、1925年の創立以来、国際社会に開かれた大学として発展。人文学部、国際学部、体育学部、医療学部および大学院宗教文化研究科、臨床人間学研究科、体育学研究科を擁し、恵まれた宗教的環境のもと、「他者への献身」という天理精神の涵養につとめ、徹底した少人数教[…]

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