河合塾グループのKEIアドバンスは、中央アジアのウズベキスタンで計画している日本型学力検定テストモデルの導入が国際協力機構(JICA)の2020年度中小企業・SDGsビジネス支援事業に採択され、JICAと契約を結んだ。

 KEIアドバンスによると、ウズベキスタンでは中等教育を対象とした学力検定テストが官、民とも存在せず、生徒たちは自分の学力を把握できないまま大学受験に臨んでいる。学校教育の改善策や学校教員の能力向上策も打ち出せていない。

 KEIアドバンスは首都のタシケントを中心とする地域で数学を対象として日本型学力検定テストモデル導入に向けた事業を展開する。実験的に実施する日本型学力検定テストの結果を生徒や保護者だけでなく、ウズベキスタン国民教育省にフィードバックし、同時に教育改善について提言する予定。

 事業には同じ河合塾グループのハピラル・テストソリューションズも協力する。日本で延べ約300万人が受験する全統模試で培ったノウハウを生かし、日本型学力検定テストの普及、定着を図る。

 ウズベキスタンは中央アジアに位置する旧ソ連構成国で、中央アジア最大となる3,350万人の人口を持つ。総人口の42%が24歳以下。2020年の国立大学受験者が120万人を数えるなど、国を挙げて学力底上げの機運が盛り上がっている。

参考:【株式会社KEIアドバンス】河合塾グループ、ウズベキスタンに日本型学力検定テストを展開 ~(株)KEIアドバンスの提案がJICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に採択~

大学ジャーナルオンライン編集部

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