2021年9月3日、日本産業技術教育学会は2025年度大学入学共通テストの出題科目に「情報Ⅰ」が設定されたことを歓迎する声明を発表した。各大学が個別入試で情報科目を採用するとともに、大学入学共通テストで60分程度の試験時間が設定されることを求めている。

 日本産業技術教育学会によると、声明は村松浩幸会長(信州大学学術研究員教育学系教授)名。大学入学共通テストの「情報Ⅰ」については、他の出題教科・科目から独立した時間帯で試験時間を設定するよう文部科学省や大学入試センターに要望している。

 文科省は7月末、都道府県知事や都道府県教育委員会教育長、国公私立大学長、大学入試センター理事長らに通知した文書で、2025年度大学入学共通テストの実施大綱予告を提示し、出題科目に「情報Ⅰ」を加えること伝えた。

 日本産業技術教育学会は1月、萩生田光一文科相に対し、村松浩幸会長名文書で大学入学共通テストへの情報科目導入を要請するなど、情報科目の入試出題科目入りを推進してきた。情報科目の入試出題科目入りが、情報技術の重要性がこれまで以上に増大するとみられる今後の国際社会で、日本が新しい価値と未来を創造するのに極めて重要だとしている。

参考:【日本産業技術教育学会】「令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱の予告」に関する意見

大学ジャーナルオンライン編集部

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