社会福祉法人さぽうと21はパチンコ・パチスロ業界と協力し、給付型の「pp奨学金」(パチンコ・パチスロ奨学金)の設立準備を進めている。
さぽうと21はこれまで日本と特別の縁のある外国出身者を中心に生活支援を行ってきた。今回、同法人の25周年を記念し、パチンコ・パチスロ業界のアイディアをもとに、日本国内の学校に通う、経済的な理由で進学や就学が困難な18歳以上の学生を対象に、返済義務のない給付型奨学金を設立する。支援のためにパチンコ・パチスロ愛好者の「善意の端玉」の寄付を募る。端玉とはパチンコやパチスロで、景品交換時に余った玉やコインのこと。パチンコ・パチスロホールが仲介し、さぽうと21が支給する。
pp奨学金委員会委員長の深谷友尋氏はパチンコホールを経営する。深谷氏は、パチンコなどの遊戯産業は国民的娯楽を提供する一方で、社会貢献活動を通じて社会との共存を目指す活動を行ってきたと語る。近年、家庭の困窮による学生の就学困難が社会的問題になっていることから支援を検討し、今回の奨学金につながったという。
さぽうと21の吹浦忠正理事長は、パチンコ・パチスロ愛好者に「PPで快勝した日、あなたの善意をほんの少し(pp=ピアニッシモ)で結構ですので、この奨学金へと募金箱にお寄せ下さい」と語りかけている。
募金はすでに2016年12月1日より行っている。給付生の募集は2017年9月に開始。2018年1月に書類審査合格者に対し面接を実施し、2018年2月上旬に給付生を決定。奨学金の支給は2018年末頃の予定という。