信州大学は長野県軽井沢町にある全寮制国際高校のユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンと包括連携協定を結んだ。この協定に基づき、信州大学社会基盤研究所はISAKジャパン、軽井沢町と連携の覚書を締結した。
信州大学によると、ISAKジャパンは日本初の全寮制国際高校のインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢として2014年、軽井沢町長倉に開校した。2016年にユナイテッド・ワールド・カレッジ国際理事会から承認を受けて世界で17校目の加盟校となり、ISAKジャパンとしてスタートした。
生徒約200人は約75%が外国籍で、世界84カ国から集結している。授業は原則としてすべて英語で行い、生徒の大多数に奨学金を給付して真のダイバーシティを目指す日本ではユニークな教育を進めている。卒業生の大半は米国など海外の大学に進学するが、約1割が起業している。
信州大学は社会基盤研究所が進めるAI(人工知能)産業プラットフォームの構築に当たり、ISAKジャパンと定期的に意見交換して連携の可能性を模索していた。今後、教育・人材育成や学術研究などの分野で連携し、地域の教育環境充実や個性豊かな地域社会の形成、発展に力を入れる。