中村学園大学と米国ハワイ大学カピオラニ校は、中村学園大学在籍中に留学先のハワイ大学で修得した単位の一部を認定し、両大学の学位を修得できるようにするダブルディグリー制度を設けることを決めた。福岡県福岡市城南区の中村学園大学で27日、両校の学長、経済産業省関係者らが集まって調印式がある。

 経産省によると、中村学園大学生の留学期間は1年間。2年次の夏から3年次の夏ごろまでで、履修するのは23~27単位。ハワイ大学カピオラニ校では料理芸術学や飲食経営学の学位を取得できる。

 中村学園大学は2015年、経産省の産学連携サービス経営人材育成事業に採択され、食産業サービスの経営人材育成に着手する一方、2017年4月から栄養科学部にフード・マネジメント学科を新設した。
経産省の支援を受け、九州を中心に産学官33団体を集めて「食産業サービス経営人財育成コンソーシアム」を開催、食産業が求める人材育成に向け、教育プログラムを体系化した。このプログラムの中で海外の最新知見学習を重要と位置づけ、ダブルディグリー制度の導入を決めた。

 ハワイ大学カピオラニ校は全米でトップ20に入る料理学校を持ち、米国料理連盟教育財団認定委員会から最高水準の教育機関に認定されている。
ダブルディグリー制度は社会のグローバル化の進展や複雑化するニーズに対応するため、国内の大学で導入するケースが急速に増えている。

参考:【経済産業省】サービス経営人材の育成に向けた海外大学とのダブルディグリー制度が実現します

中村学園大学

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