スポーツ庁は、2021年3月1日、日常生活の中でスポーツの習慣づくりを広げる「Sport in Lifeプロジェクト」の第1回目となる表彰式「Sport in Lifeアワード」を行った。

 「Sport in Lifeアワード」には、85団体からの応募があり、スポーツ人口の拡大に向けて優れた取り組みをした企業や地方自治体など12団体が表彰された。

 大賞に選ばれたのは、一般社団法人TOKYO PLAYの「渋谷どこでも運動場プロジェクト」。渋谷区全域を“15平方㎞の運動場”と捉え、暮らしに身近な道路や緑道、公園など人が行き交う場所で、スポーツや遊びを通して体を動かしながら同じ地域に住んでいる人同士がつながる機会づくりを推進している。輪投げやボッチャなどの道具を貸し出す等、スポーツを通じて人々がつながる機会を提供している試みが評価された。

 優秀賞を受賞した株式会社biimaの「biima sports(ビーマスポーツ)」は、最新のスポーツ科学と幼児教育論を融合した、21世紀型総合キッズスポーツスクール。早稲田大学教授陣と「基礎運動能力」「非認知能力」「自己肯定力」を科学的に高めるプログラムを共同で開発し、全国で150校舎、3歳~11歳を対象にサービスを提供。全国の企業や自治体、教育機関とも連携を強化し、さらなるサービス拡大を目指している。

 また、神奈川県藤沢市の「ふじさわプラス・テン」は、2013年より慶應義塾大学、藤沢市保健医療財団と共に、厚生労働省アクティブガイド「プラス・テン(今より10分多くからだを動かそう)」を基に取り組んでいる、藤沢市民全体の身体活動促進プロジェクト。関連機関と協働し、各種媒体による情報提供、講座・イベント等の教育機会の創出、グループ運動を軸にしたコミュニティ形成促進策に取り組んだ結果、5年後に主対象とした高齢者の身体活動時間増加につながった。

 スポーツ庁では、より多くの国民のスポーツ参加の機会を創出し、Sport in Life(生活の中にスポーツを)の実現を目指すため、新年度もSport in Lifeの取り組みをHPやSNSで広く社会へ発信し、推進していく。

参考:【スポーツ庁】第一回「Sport in Lifeアワード」 受賞団体の決定について

大学ジャーナルオンライン編集部

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