米テンプル大学ジャパンキャンパスは明治大学と結んでいる単位互換協定を改定し、学生受け入れの範囲を現在の文学部限定から全10学部へ広げることにした。新型コロナウイルスの感染拡大で海外留学をためらう日本人学生が多いことから、渡航せずに留学に近い体験を提供する。
テンプル大学によると、テンプル大学ジャパンキャンパスと明治大学文学部は2014年から教育連携協定を結び、その中で単位互換協定を締結してきた。双方の学生は追加の授業料を負担せずに、提携先のキャンパスで授業を受け、単位認定されてきた。
今回の改定は明治大学文学部に限られていた学生受け入れの範囲をすべての学部に拡大するもので、これまで以上に多くの学生がテンプル大学ジャパンキャンパスで学べるようになる。
東京都世田谷区にあるテンプル大学ジャパンキャンパスは57カ国から約1,400人の学生がいて、その約6割が外国籍。明治大学の学生にとって、英語で本格的な米国式の授業を受けられるだけでなく、都内にいながら海外留学に近い体験をすることができる。
明治大学の大六野耕作学長は「ジャパンキャンパスで学んだあと、テンプル大学本校、大学院へ留学することが選択でき、学生の選択肢が広がる」、テンプル大学ジャパンキャンパスのマシュー・ウィルソン学長は「コロナ禍で海外留学が難しくなる中、今回の協定改定を独自の国内留学の場にしてほしい」と期待を寄せている。