東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は、全国の高校生・大学生575人を対象に、「未来の働き方」に関する意識調査を実施した。その結果、高校・大学生の多くが既にコロナ禍によるオンライン授業を経験していることもあり、将来の就業時においても、積極的にオフィスワークを求める理由はほとんどみられなかった。

 「自分にはどのような働き方が合うと思うか?」聞くと、「テレワーク中心派」28.3%「オフィスワーク中心派」 23.8%、「テレワークもオフィスワークもどちらも求める折衷派」が47.8%で、約半数近くを占めた。現役高校生・大学生は、すでにオンライン授業を経験していることもあり、テレワークは好意的に受け入れられているようだ。

 「テレワークと聞いて思い浮かぶ、ポジティブな意見」について、「家事、育児との両立がしやすい。通勤時に起こるトラブル(電車の遅延等)を回避できる。 (高校生・女子)」「通勤のための時間をかけなくていい、精神的なストレスが少ない、自由に行動できる。(高校生・男子)」などの意見があがった。自分でコントロールできる時間が増えることにメリットを感じているようだ。時間の使い方は多様な意見があったが、「子供たちの近くにいてあげられる」、「親として働く姿を見せられる」といった子育ての視点の多くは、女性側から挙がっていた。

 一方、ネガティブな意見として、「テレワークだと意思疎通が不十分であったりその他現場では起こり得ないすれ違いが起こったりと作業効率が悪い。在宅だからと手を抜いたり質が落ちる場合もある。(高校生・女子)」「対面で話すからこそ伝わる細かいニュアンスを言葉で説明しなければならない。複数人での相談事には向かなそう。仕事終わりや休憩時間に仕事仲間と話すことでもらえる元気もあると思う。 (大学生・女子)」などがあがった。設備、セキュリティ、高熱費の増加などの意見もあったが、対面コミュニケーションが減ることに対する不安の声が最も多かった。今後のテレワークは、関係性を築いて相談しやすい環境を作ることや、仕事の進め方といった視点が、より一層重要性を増してくると考えられる。

参考:【東日本電信電話株式会社】10年後、テレワークはどうなる!?『未来の働き方』学生約600人に徹底調査!

大学ジャーナルオンライン編集部

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