東京工業大学ロボット技術研究会のチームMaquinista(マキニスタ)は、「アジア・太平洋ロボットコンテスト2017東京大会」に日本代表として出場。初出場ながらベスト4に入り、敢闘賞を受賞した。

 「ABUロボコン」は2002年から開催されているアジア・太平洋地域の大学が参加するロボットコンテスト。毎年競技内容は異なり、日本が主催国となった2017年は、日本の伝統遊戯である投扇興(とうせんきょう)※をモチーフにした「The Landing Disc(ザ ランディング ディスク)」というテーマで競技が行われた。

 競技は2チームによる3分間の対戦形式で、各チームのロボットが50枚を上限とする柔らかいディスクをフィールドに置かれた高さや距離が異なる7つのスポットに飛ばし、乗せていくというもの。試合時間内にスポット上にあるボールを落とし、7つのスポットすべてにディスクを乗せられれば、「APPARE(あっぱれ)!」といって、その瞬間勝利となる。

 予選リーグには18ヵ国・地域から19チームが参加し、東京工業大学は予選2位で通過。準々決勝ではネパールのトリブバン大学に勝利したものの、準決勝で大会5連覇中のベトナム代表・ラクホン大学と対戦し、惜しくも敗退した。その結果、初出場ながらベスト4となり敢闘賞を受賞。ラクホン大学が6度目の優勝を飾った。

 初出場ながら健闘したチームMaquinista代表の山田泰基さんは「大会前日のテストランの走りから見ると、よくぞチームメンバーが対応できたと思います。世界大会の壁の高さを痛感できましたし、後輩にはこれを糧に来年もまずNHK学生ロボコンで優勝して欲しいです」とコメントした。今回のコンテストの模様は2017年9月18日10:05~NHK総合テレビにて放送される予定。

※投扇興とは、扇子を投げて、台の上に立てられた的を落として点数を競う日本の伝統的遊戯。

大学ジャーナルオンライン編集部

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