日本私立大学連盟は理工系分野の教育研究推進プロジェクトで検討した理工系教育の充実に向けた課題と取り組みを報告書にまとめた。文理融合教育の充実や円滑な高大連携の実現、オンラインを前提とした大学設置基準の見直しなどを提言している。

 日本私立大学連盟によると、報告書は4章構成。第1章は日本の理工系教育を担う私立大学の現状と教育改革の取り組み、第2章は学部教育、大学院教育、産学連携での課題と解決に向けた提言、第3章はオンライン教育の課題と提言、第4章は日本私立大学連盟加盟校や理工系分野の教育研究推進プロジェクト委員の紹介をしている。

 この中で、私立大学理工系教育の課題として学部教育で細やかな学修支援の実施、文理融合教育の充実、ジェンダー平等の実現など8項目、大学院教育で教育力・研究力を発揮する大学院の構築など3項目、産学連携でインターンシップの拡充など3項目を掲げ、それぞれ早期解決を求める提言をしている。

 オンライン教育では、遠隔授業の単位制限に関する規制緩和、ネットワーク環境整備についての財政支援の充実などを訴えている。

参考:【日本私立大学連盟】理工系分野の教育研究推進プロジェクト報告書「社会の発展を支える私立大学理工系分野―教育の充実に向けた課題と取組―」刊行

大学ジャーナルオンライン編集部

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