2015年9月8日(火)、会津大学(福島県会津市)構内に新しく整備された、先端ICT(情報通信技術)ラボ「LICTiA (Laboratory for leading-edge ICT in AIZU)」の開所式が行われました。東日本大震災からの復興への寄与を目指す会津大学復興支援センターの活動拠点として、10月1日に供用を開始予定。同施設の様々な機能を利用し、イノベーションを生み出す「場」の提供、先端ICT研究の推進、ICT人材の育成等に取り組んでいきます。
研究活動としては、ICTによる効率化によって生活における「面倒」を取り除く技術を開発し、暮らしに役立つサービスやアプリケーションなどの商品化を目指します。人材育成においてはスペシャリストを養成するため、学生だけでなく外部からもICTに精通した人材を積極的に受け入れ、地元のベンチャー企業との連携を強めていく予定。また、同市では現在、ITベンチャーの起業数が伸びてないことから、同施設の開所によってベンチャー企業の増加に繋がって欲しいと期待しています。
同施設は鉄骨3階建てで、総工費は12億5千万円。1階には、研究者、学生、企業など様々な分野の人たちが交流できるフリースペースと、セキュリティ分野に特化した事業や研究を可能にするための環境を用意。2階にはベンチャー企業が入居できる貸しスペースなどがあり、3階は高度なセキュリティが確保されたフロアで、スマートフォン等の開発など秘匿性が高い研究活動ができる環境もあります。
内堀雅雄知事はこの日の開所式で「企業人や研究者、学生が集い、新たなイノベーション(技術革新)が生み出されると確信している」と挨拶しました。