東北大学が本年度から進める高校生、大学1、2年生向けの起業家教育プログラムが、三菱みらい育成財団の助成事業「先端・異能発掘・育成プログラム」に採択された。近く始動し、日本社会を再生することができる高大連携の起業家育成に挑む。
東北大学によると、この起業家教育プログラムは「未来を大胆に切り開く三綱領~未来創造・価値工房・異能発掘 アントレ人材育成プログラム」。東北大学はこれまで、さまざまな企業家人材育成プログラムを実施しているが、今回のプログラムは高校生から大学1、2年生を対象にしている。
高校生に対しては起業家精神の醸成に主眼を置き、大学1、2年生については自分を想像してモノを創造し、社会に挑戦する実践的な教育を施す。小中高校生を対象に実施しているものづくりや科学実験の体験型教育、科学分野の高大連携教育などと連携し、新たな起業家育成教育を促進するものとなる。
日本社会は国内総生産で世界3位に踏みとどまっているものの、グローバル化とデジタル化で後れを取り、経済面の国際的地位低下に悩まされている。日本から起業家精神を発揮したイノベーションを実現させる人材を輩出することが経済的苦境を打破するカギになるとみて、多くの大学が起業家教育の推進に動きだしている。
参考:【東北大学】異能アントレプレナーシップ人材育成プログラムが三菱みらい育成財団の助成事業に採択-高大連携の新たな起業家人材教育の促進へ-