テンプル大学ジャパンキャンパスと一般社団法人食品ロス・リボーンセンターは協同で、テンプル大学ジャパンキャンパスの学生(学位プログラム学生数約 1,600人)の生活支援に乗り出すことで合意した。
生活支援の内容は、食品ロス・リボーンセンターがテンプル大学ジャパンキャンパスに年に3~4回定期的に食料品を寄贈し、大学では経済的な事情で生活が厳しい在学生や秋学期(8月末)から受け入れ予定のウクライナ人留学生の支援に充当する。
寄贈品は企業や自治体が防災用品として備蓄していた食料品のうち、賞味期限切れの時期が迫っているミネラルウオーター、レトルト食品(カレー・ハンバーグ)、缶詰(ツナ缶・惣菜・パン)、アルファ米(白米・味付きライス)など。賞味期限切れまでの期間は、短いもので約1ケ月、長いもので1年数ケ月になるが、期間管理は食品ロス・リボーンセンターが確認を行い、提供する。寄贈品を受け取る側の費用負担は、配送料を含めて一切ない。
大学では、大学内に設置されたフードロッカーに、食品ロス・リボーンセンターからの食品や、寄付金によって大学で購入したものなどを入れ、学生に提供する。フードロッカーは、学生のプライバシーを尊重し、学生は誰にも知られずにいつでも利用できると大変好評で、配布開始初日で在庫の85%が学生の手に渡ったという。
今回の取組みは、学生たちの生活支援になる一方、自然災害用に備蓄していた食料品の入れ替え時の大量廃棄を減らし、大幅な食品ロスを防ぐ意味で、SDGsにも大きく貢献することになる。