日本医療研究開発機構は、将来医療研究の最前線を担う大学生、大学院生に対し、医療系学生向け知的財産教材を作成、提供を始めた。知的財産に関する基礎知識から研究計画、事業化戦略、ライセンス契約までを詳しくまとめた内容で、利用には利用申請書の提出が必要になる。

 日本医療研究開発機構によると、教材は基礎編2つの資料と応用編7つの資料で構成され、ホームページ上で公開している。基礎編は「医学・医療と知的財産」、「知的財産制度の基礎」がテーマ。応用編は「医療分野の研究と特許制度」、「医療機器開発における産学連携」、「ライセンス契約」などをテーマに解説している。

 各資料内には学習の目的や数問の理解度確認テストが含まれ、そのまま授業などで使える内容とした。札幌医科大学医学部の石埜正穂教授が監修している。

 日本医療研究開発機構はこれまで、医薬品や医療機器分野特有の出願、権利化、活用戦略をまとめた教材を研究者や研究管理者向けに作成し、公開してきたが、大学側に学生向けの資料を期待する声があることから、新たに作成した。利用申請は日本医療研究開発機構実用化推進・知的財産紫煙課で受け付けている。

参考:【日本医療研究開発機構】「医療系学生向け知的財産教材」の提供開始について

大学ジャーナルオンライン編集部

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