株式会社学情は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、インターネットアンケートを実施。今回は、「初任給」に関して調査した。有効回答数330件。

 優秀な人材を採用するために、新卒の初任給を引き上げる企業や、一律の初任給ではなく、職種や能力に応じた給与制度を導入する企業が増えている。学情では、これから就職活動をする2024年卒が「初任給」をどのように受け止めているのかアンケートを実施することにした。

 調査によると、就職において、初任給は「最優先ではないが重視している」と回答した学生が76.1%。「最も重視している」10.9%を合わせると、約9割の学生が初任給を重視していることがわかる。一方、「重視していない」「あまり重視していない」の回答は7.0%に留まった。「物価高が続いているので、初任給でいくらもらえるかは重視したい」「奨学金を返済しなければいけないので、生活できるかは重視している」「給与額が全てではないが、自己投資し社会人として成長していくためには初任給の額も重要だと思う」などの声が寄せられた。

 初任給の高い企業について、「志望度が上がる」「やや志望度が上がる」と回答した学生は83.7%。「初任給が高い企業は、若手のうちから活躍のチャンスがあると思う」「初任給が高い企業は、若手の育成や戦力化にも力を入れていると思う」「初任給が高い企業は、成長性や安定性も高いと感じる」「他の条件が同じなら、給与が高い企業のほうが志望したいと思う」といった声が上がっており、初任給の高い企業に好感を持つ学生が多い。

 「初任給はどの程度が適正だと思いますか?」という質問に対し、「月収20~24万円」と回答した学生が58.5%。「月収25~29万円」28.8%を合わせると、9割に迫る学生が初任給の適正な額は「20万円代」だと考えている。「20万円代の企業が多いと思う」「1人暮らしはできる程度の金額が適正だと思う」「入社後は会社に貢献できることよりも、会社に育ててもらうことの方が多いので、20万円前後が妥当だと思う」などの声が上がった。

参考:【株式会社学情】あさがくナビ2024登録会員対象 2024年卒学生の就職意識調査(初任給) 2022年10月版 

大学ジャーナルオンライン編集部

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