厚生労働省は「2016年版働く女性の実情」をまとめた。それによると、2016年3月の新規学卒就職者のうち、女性は大学卒の割合が最も多く、過去最高を記録した。就職先は大学卒、短期大学卒とも「医療、福祉」分野が最多を占めた。

 女性の新規学卒就職者のうち、大卒は20万6,020人、短大卒は4万1,692人。前年に比べ、大卒は4,632人増え、過去最高となったものの、短大卒は1,042人減った。学歴別構成比は大卒が前年を0.8ポイント上回って63.8%。短大卒は0.5ポイント下がり、12.9%になった。

 女性の大学卒業者全体に占める就職者の割合は80.7%で、前年に比べて2.2ポイント上昇した。短大卒は前年を1.2ポイント上回る81.2%。ともに売り手市場を反映し、就職者の割合が増えている。

 大卒の就職先は「医療、福祉」19.5%、「卸売業、小売業」15,2%、「金融業、保険業」10.7%、「教育、学習支援業」9.8%、「製造業」8.6%の順。短大卒は「医療、福祉」47.5%、「教育、学習支援業」15.9%、「卸売業、小売業」10.6%と続く。

 職種では、大卒が「専門的・技術的職業従事者」が37.3%と最も多く、以下「事務従事者」32.2%、「販売従事者」20.6%。短大卒は「専門的・技術的職業従事者」が最多の63.7%、「事務従事者」16.1%、「サービス職業従事者」9.4%、「販売従事者」9.3%となっている。

参考:【厚生労働省】働く女性に関する対策の概況(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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