資格検定のサーティファイは、8月に実施された東京大学大学院医学系研究科の入学試験で、海外に在住し、新型コロナウイルス感染症の影響で入国制限が続いて試験会場での受験が困難な志願者に対し、オンライン試験サービスを使って受験機会を提供した。
サーティファイによると、使用したサービスは同社で運営する「スマート入試」。リモート環境下で特別なソフトウエアやアプリケーションを必要とせずにカンニングなど不正行為を困難にする機能を持ち、多くの国や地域をまたいでリモート試験ができる。
パソコンのカメラで本人認証のほか、離席や視線、物体などの監視を進め、替え玉受験や入れ替わり、カンニングなどを防止するのが特徴。このほか、スマートフォンをサブカメラとして活用し、パソコン画面とパソコンカメラの死角を監視する。
東京大学大学院医学系研究科の入学試験では、専門科目の筆記試験で活用された。サーティファイは引き続き、不正行為の洗い出し機能などを高めてサービスに実装し、世界トップレベルのセキュリティ水準を実現させる考え。