大阪大学は光熱費高騰の影響を受け、4つの付属図書館のうち、3館の開館時間短縮を始めた。これまでも夏季休業期間中の節電など対策を講じてきたが思うような効果が上がらず、大学経営に深刻な影響が出始めたためで、年度末まで継続する。
大阪大学によると、開館時間を短縮するのは、豊中キャンパス(大阪府豊中市)の総合図書館、吹田キャンパス(大阪府吹田市)の生命科学図書館、理工学図書館の3館。箕面キャンパス(大阪府箕面市)にある外国学図書館は対象から外れた。
総合図書館は研究室に所属しない学部生の利用が多く、期末試験期であり卒業研究等が佳境に入る時期であるため、2月3日までは平日は通常通り8時から午後10時まで開館する。理工学図書館は2023年2月3日まで、平日午前9時から午後8時の開館時間となる。
総合図書館・理工学図書館ともに、土曜日の開館時間は午前11時から午後5時、日曜祝日閉館。2月4日から3月末まで平日午前9時から午後5時、土日祝日閉館となる。
生命科学図書館は2月22日まで平日午前9時から午後8時、土曜日午前11時から午後5時、日曜祝日閉館、2月23日から3月末まで平日午前9時から午後5時、土日祝日閉館。3館とも試験期間は午前11時から午後5時の開館とする。
電力料金は巨大人口を抱える中国やインドの需要増に加え、ウクライナ戦争の影響で石油や天然ガス価格が急騰している。このため、日本国内でも燃料費の上昇が電力会社の経営を圧迫し、電気を売るだけ損をする異常な状態に陥っている。電力大手は値上げを続けてきたが、東北電力が平均32.94%の値上げを経済産業省へ申請するなどそろってさらなる大幅値上げに踏み込む方針。電力料金の安さを売りにしていた新電力は、電力販売からの撤退が続いている。