株式会社旺文社の教育情報センターは、大学受験ポータルサイト「大学受験 パスナビ」で、高校生および浪人生を対象に、大学入試で利用予定の英語の外部検定についてアンケートを実施した。
アンケートによると、回答総数1441人のうち、大「英語の外部検定を入試利用する」と回答した人は651人。そのうちの約9割が「英検」を利用予定(一般入試89%、推薦・AO入試93.3%)と回答。他の外部検定では、「GTEC」は(一般入試12.8%、推薦・AO入試15.7%)、「TEAP」は(一般入試16.2%、推薦・AO入試6.0%)、「TOEIC L&R,S&W」は(一般入試8.3%、推薦・AO入試10.4%)だった。
現在、外部検定利用し、入試を行っている大学では英検は9割以上の入試で利用可能(採用率94.4%)となっている。今回のアンケート結果には、この大学入試での汎用性の高さが影響していると思われる。大学側の採用率で、「英検」の次に高いのは、「TOEFL iBT 81.5%」、「GTEC CBT 81.5%」。
2020年度より、2018年4月入学の新高校1年生以降の生徒を対象として、センター試験にかわって、「大学入学共通テスト」が実施される。2018年3月26日には、大学入試センターが、共通テストで利用可能な外部検定を発表。認定を受けたのは、英検/TEAP/TEAP CBT/IELTS/TOEFL iBT/TOEIC L&R,S&W/GTEC/ケンブリッジ英語検定の8種類となった。
英検においては、一次試験の不合格者が二次試験を受験できない「従来型」は、「1回の試験で英語4技能すべてを評価するもの」という要件を満たしていないということで不採用となり、「新方式」が認定された。「新方式」は、運営方法が異なるものの、問題構成や級認定、技能別スコア等は「従来型」と同様であり、各大学の独自入試では「従来型」も引き続き利用可能となっている。