東京工業大学では、2017年度「東工大の星」支援(Support for Tokyo Tech Advanced Researchers“STAR”)の採択者2名を決定した。
「東工大の星」支援とは、東工大基金を活用し、将来、国家プロジェクトのテーマとなりうる研究を推進している若手研究者や、基礎的・基盤的領域で顕著な業績をあげている若手研究者へ大型研究費の支援を通じて、次世代を担う“東工大の星”を支援するもの。支援対象者は、准教授以下(原則40歳以下)で、公募によらず、様々な業績を勘案し、学長及び研究・産学連携本部長の協議により選考する。
5回目となる2017年度の“東工大の星”に選ばれた2名は、生命理工学院 生命理工学系 山田拓司准教授と、科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 横井俊之助教(受賞当時、現・准教授)。
山田准教授は、これまで「生体試料(糞便や腸管粘膜等)のサンプリング法や解析法(特にメタゲノムならびにメタボローム解析)の標準化と臨床情報を含む統合的情報基盤の構築」「発がんハイリスクグループにおける腸内細菌叢の解析:メタゲノム解析とデータの情報学的解析」などに取り組んできた。横井助教は、「メタンからメタノール、さらにはプロピレン、ブテン類の直接合成を可能にするゼオライト触媒の創製」「ヘテロ原子の位置制御による高機能ゼオライト触媒の創製」などに取り組んできた。