立教大学は2019年度から授業時間を従来の90分から100分に変更することを決めた。対象は全学部と大学院で、教員による柔軟な授業展開を可能にし、学生の海外留学、ボランティア活動、課外活動の時間を確保するのを狙いとしている。
立教大学によると、授業時間がこれまでより10分伸びるのに伴い、1時限目のスタートが従来の午前9時から8時50分に繰り上げられるなど、授業の時間割も全面的に見直される。午後8時から設定されていた7時限目はなくなる。時間割の変更に伴い、学生向け各種窓口の開設時間や施設の開館時間も見直す方針。適用は2019年度の春学期開講からになる。
立教大学は、大学の国際化やアクティブ・ラーニングの実践、実社会での体験に基づく学修体系の深化を目指し、全学を挙げて教学改革に取り組んでいる。2014年度には文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」への採択、2016年度には学士課程統合プログラム「立教ラーニングスタイル」の開始など、大きな転換期を迎えたことから、授業をより魅力的なものとして学生の主体性と関心を高めるとともに、授業以外の活動に打ち込む時間の確保も念頭に置いて授業時間の見直しに踏み切った。