中京大学工学部 橋本学教授、中部大学工学部 藤吉弘亘教授、三菱電機株式会社先端技術総合研究所 奥田晴久氏の3名は、2018年5月23日、日本MH協会主催の第26回日本MH大賞において、「技術賞」を共同で受賞した。
MHとは、Material Handling(マテリアル・ハンドリング)の略で、原材料・製品・部材などの運搬、管理を効果的に行うための技術や方法のことを指す。橋本教授らの「技術賞」受賞は、2017年に、中京大学・三菱電機・中部大学の合同チームで出場した「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ※」で、3位入賞を果たした“ロボット自動化の技術”が、日本のマテリアル・ハンドリング分野の発展に大きく寄与した点が評価された。人工知能とロボットによる自動化の技術は、3組織が3年かけて連携し取り組んだもの。
近い将来、ネット通販が主流となり、生鮮食料品を含むほとんどの商品を通販で買うことができる時代が到来し、流通・物流業界に大きな革命的変化が起こると予想されている。その際、人工知能技術を駆使したロボット自動化の技術は、MH分野の中核になり得る可能性があるという。
今回の受賞を受け、橋本教授は、「今回このような大きな賞を受賞したことにより、本学の知能ロボット技術を認めていただいただけでなく、産学連携の観点でも大きく貢献することができたと思います。」と喜びを語った。
※アマゾン・ロボティクス・チャレンジは、米アマゾン・ドット・コムグループが主催するロボットコンテスト。世界各国からチーム単位で参加し、物流作業で自動化が難しいとされるピッキングのロボット技術を競う。一定時間内に、商品を取り出し・収納した商品数で採点される。