2020年3月に東京大学法学部を卒業して大きな話題となった声優の佐々木望氏が、独学で40代で東京大学に入学した経験を記した『声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術』を株式会社KADOKAWAから刊行した。全編、佐々木望氏本人による書き下ろしとなっている。

 『幽☆遊☆白書』浦飯幽助、『AKIRA』鉄雄などの声優として知られる佐々木氏は、英検1級、全国通訳案内士資格を持つ。仕事をしながら独学で東京大学文科一類を目指し、2013年に合格。休学期間を挟みつつ声優業と学業を両立し、2020年に東京大学法学部を卒業した。

 今回刊行した『声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術』では、東京大学への受験を決めるまでの経緯から、仕事と両立しながら独学した勉強術、社会人として大学に通いながら学んだことを詳細に明かしている。時間の作り方や英語への取り組み方など勉強術のノウハウ集としても、ワクワクしながら新しい環境に向かうひとりの声優のエッセイとしても読むことができる。また、巻末には、東京大学法学部の恩師・中里実名誉教授との特別対談を収録。大人が「学ぶ」ことの意義、在学中の佐々木さんがどんな学生だったかが語られている。

 佐々木氏は本の刊行にあたり、「声優の私がどんな経緯で東大に行こうと思うようになったのか、仕事と勉強のバランスをどう考えていたのか、そして、なぜ勉強を楽しむことができたのか。これまでの人生で起きた数々のできごとを振り返りながら書いていきました。今でも、本当に本になるんだあと不思議な気持ちなのですが、楽しく読んでいただけたらうれしいです。」とコメントしている。

 『声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術』は株式会社KADOKAWAから2023年3月1日発売、税込1,650円。

参考:【株式会社KADOKAWA】声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術

東京大学

明治10年設立。日本で最も長い歴史を持ち、日本の知の最先端を担う大学

東京大学は東京開成学校と東京医学校が1877(明治10)年に統合されて設立されました。設立以来、日本を代表する大学、東西文化融合の学術の拠点として、世界の中で独自の形で教育、研究を発展させてきました。その結果、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出し、多くの研究成[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。