ANAグループの全日本空輸、ANAウイングスは2024年度の新卒採用で客室乗務員の募集を2020年度以来4年ぶりに始めた。コロナ禍の終息はまだ見通せないものの、世界各国がビジネスや観光での往来制限を緩和しつつあるためで、本格的な航空輸送需要の回復を見越している。
ANAホールディングスによると、募集される客室乗務職は全日本空輸が430人程度、ANAウイングスが100人程度。両社はコロナ禍で国際線の運休が相次いだのを受け、2021年度採用から客室乗務職の新卒募集を停止していたが、4年ぶりに復活させる。
応募できるのは2023年4月から2024年3月までに専門学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院を卒業・修了見込みの人で、2024年4月以降に会社が指定する時期に入社できるのが条件となる。
ANAグループの新卒募集はグループ34社全体で約2,700人。ピーチアビエーションの自社養成パイロットも2021年度以来、3年ぶりに若干名を募集する。
このほか、全日本空輸へ入社する新卒社員の初任給を大卒で最大2万円引き上げるほか、ANAグループの他社でも引き上げを検討している。