青山学院大学地球社会共生学部の岡部篤行教授が、国際地理学連合において、国際的規模で地理学の発展に貢献した人に贈られる「桂冠名誉賞」を受賞した。
国際地理学連合は、1922年に設立された地理学に関する世界最大規模の学術連合。その国際地理学連合の「桂冠名誉賞」は、国際的規模で地理学の発展に貢献し、また国際地理学連合の活動に顕著な役割を果たした人に与えられる。
岡部教授は、国際地理学連合の日本国委員会代表、IGUの数学的モデル研究委員会執行委員として、国際地理情報科学会議、欧州地理情報研究室連合(AGILE)に大きく貢献。京都国際地理学会議の組織化に多大な役割を果たし、大きな成功を収めた。また、日本の地理情報システム学会の組織化にも大きな役割を果たし、アジアの地理情報学会を含む国際的な学術交流を大きく推進したほか、11の国際的地理学術誌の編集長や編集委員を務めた。
岡部教授の著書には、5,900以上の国際学術誌で引用されている「空間分割(Spatial Tessellations)」、ワールドブック賞を得た「地理情報システムを活用したイスラーム地域研究(Islamic Area Studies with GIS)」、地理的分析の新開地を開いた「ネットワーク上の空間分析(Spatial Analysis along Networks)」などがある。
今回、岡部教授のこれらの功績が評価され、2018年の桂冠名誉賞が授与された。2018年8月10日には、カナダのケベックで開催された国際地理学連合大会において授賞式が行われた。