「アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)」は、高校生対象の返還不要の奨学金制度「アフラック小児がん経験者・がん遺児奨学金制度」の2016年度の募集を2015年11月1日から開始します。

 アフラック小児がん経験者・がん遺児奨学金制度は、月額25,000円を高校卒業まで給付し、小児がんを経験した子どもや親をがんで亡くした子どもの就学や進学をサポートする制度です。他の奨学金制度との併用も可能で、アフラックの保険契約の有無にかかわらず応募することができます。

 1995年に同制度の前身である「公益信託アフラックがん遺児奨学金基金」を設立してから、21年間で、2,000名以上の奨学生に、累計13億円を超える奨学金を給付しています。親をがんで亡くしたことで、進路を変えざるを得ない子どもたちのために設立し、2014年には、治療後の復学や就労問題、後遺症などによる障害を抱えて生活する小児がんを経験した高校生も奨学生の対象に加わりました。

 2016年度の奨学生の募集期間は、2015年11月1日~2016年2月29日。応募要件は、「小児がん経験者奨学金」の場合、18歳未満で小児がんを発症した小児がん経験者で、経済的な理由により援助を必要としていること、また、「がん遺児奨学金」は、主たる生計維持者をがんで失った遺児で、経済的な理由により援助を必要とし、学習成績が評定平均値3.5(5段階評価)以上であることなどが条件です。募集人数は「小児がん経験者奨学金」は20名、「がん遺児奨学金」は120名となっています。奨学生の募集に関しては、高等学校長協会、全日本中学校長会などを通じて全国の学校に案内をしているほか、小児がんの治療を行っている病院などでも告知されています。

大学ジャーナルオンライン編集部

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