立教大学は、経営学部の春学期科目「eビジネス&マーケティング」を受講した学生と総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティングと協同で、世の中の動向を把握する独自で調査を行なっている。今回は、全国の20~69歳以下の正社員男女1,000人(パート・アルバイト・派遣を除く)を対象に“AI技術”をテーマにしたインターネットリサーチを行った。
調査によると、AI技術への好感度についての問いに、全体では「とても好意的」「好意的」が52.2%、「好意的ではない」「全く好意的ではない」が7.8%だった。20代では「とても好意的」が18.5%で、他年代(30代12.0%、40代11.5%、50代12.0%、60代10.0%)に比べ多かった。好意的な理由は、利便性や人間の能力を補完する力が発揮できること、労働力不足の解消などが主な意見として挙げられた。一方、好意的でない理由には、人間がコントロールできない、仕事がAIに奪われ人間の価値が下がるといった意見があった。
現在の就業先が「財務・会計・経理」の人とそれ以外の職種の人の2グループに分け、AI技術の導入有無について質問。AI技術を「導入している」と回答した人は財務・会計・経理が3.5%に対し、財務・会計・経理以外が7.1%だった。また、「導入も検討もしていない」と回答している財務・会計・経理は57.5%、財務・会計・経理以外は47.3%で、10ポイント以上の差があった。
AI技術が就業先の10年後にどの程度影響を与えるかについて、全体では「とても影響があると思う」「影響があると思う」が45.9%、「影響はないと思う」「影響は全くないと思う」が16.8%と、30ポイント近く差をつける結果となった。AI技術の台頭で、将来的に人間に必要となるスキルや技術については、「コミュニケーションスキル」32.1%「大局的な視点」28.0%「独自性」24.2%が多くの回答を集めた。
今回の調査結果を受け、参加学生は、「現在労働市場にはほとんどAI技術が浸透しておらず、思いを抱くところまでは行っていないのではないかと感じられた。ただ、将来的に影響が出ると考えている人は多く、期待度も高いことから、将来的にはAI技術によってビジネスが大きく変化すると期待する。」と感想を述べた。
参考:【株式会社ネオマーケティング】立教大学経営学部の学生が気になることを大調査!!全国の 20~69 歳の正社員男女 1000 人に聞いた「AI 技術に関する調査」