次世代のモデルとなるインパクトを持つ新事業を創出した企業に贈る日本スタートアップ大賞2023の受賞社が決まり、大賞の内閣総理大臣賞にスマートフォン向けニュースアプリの「スマートニュース」、大学発スタートアップ賞(文部科学大臣賞)にものづくりのカーボンニュートラルを進める大阪大学発の「マイクロ波化学」が選ばれた。表彰式は首相官邸で行われ、岸田文雄首相や関係閣僚が受賞社の経営者らに表彰状を贈った。
経済産業省によると、大学発スタートアップ賞を受賞したマイクロ波化学株式会社は、電化技術の一つであるマイクロ波があらゆる加熱工程を対象にできる汎用性の高い技術であることを活かし、日本が得意なモノづくりの世界で「プラットフォーム型の事業」に挑戦している。現在は、60件を越える国内外の企業・機関との共同プロジェクトを立ち上げている。
グローバル賞(経済産業大臣賞)に途上国でマイクロファイナンス事業を展開する「五常・アンド・カンパニー」、ダイバーシティ賞(経済産業大臣賞)に労働生産性向上につながるサービスを提供する「ミツモア」が選ばれた。
農業スタートアップ賞(農林水産大臣賞)は産直通販サイトを運営する「ビビッドガーデン」、医療・福祉スタートアップ賞(厚生労働大臣賞)はデジタル障害者手帳を起点に障害者と企業の架け橋を目指す「ミライロ」、国土交通スタートアップ賞(国土交通大臣賞)は建築・建設現場の施工管理アプリを運営する「アンドパッド」に決まった。
このほか、審査員特別賞には、月面資源開発を目指す「ispace」、治療アプリを運営する「Cure App」、近視を抑制するとされるバイオレットライト照射メガネを開発した「坪田ラボ」が入った。