厚生労働省は、2015年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況の調査結果を公表した。新規高卒就職者の約4割、新規大卒就職者の約3割が、就職後3年以内に離職していることがわかった。
調査によると、2015年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内離職率は、大学31.8%、 短大等41.5%、高校39.3%、 中学64.1%だった。 2014年の新規学卒就職者の3年後の離職率と比べ、短大等をのぞき、大学0.4ポイント、高校1.5ポイント、中学3.6ポイント減少した。
事業所規模別でみると、1,000人以上の事業所規模の離職率は、大学24.2%・高校25.3% 、500~1,000人未満では大学29.6%・高校32.9% 、100~500人未満では大学31.9%・高校36.5% 、30~100人未満では大学39.0%・高校46.3% 、5~30人未満では大学49.3%・高校55.9% 、5人未満では大学57.0.3%・高校64.3%。事業所規模が小さくなるにつれ、離職率も上がった。
業種別でみると、大卒での離職率が高かったのは、宿泊業・飲食サービス業49.7%が高く、教育・学習支援業46.2%、生活関連サービス業・娯楽業45.0%、医療福祉37.8%、小売業37.7%と続いた。
厚生労働省では、新卒者の就職活動を支援する「新卒応援ハローワーク」やメールや電話での就職に関する無料相談窓口「おしごとアドバイザー」などを通じて、離職者への支援を行っていく。