科学技術振興機構は全国の大学や公的研究機関で生まれた研究成果を展示し、産学連携のマッチングを支援する「大学見本市~イノベーション・ジャパン」を2023年8月24、25の両日、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開く。過去3年間は新型コロナウイルスの感染防止のためオンライン開催だったが、今回は4年ぶりの対面開催になる。
科学技術振興機構によると、大学の出展は熊本大学、関西大学など全国125校。設けられたブースで研究者本人が質問に答える。熊本大学は大学院先導機構の東大志准教授が開発したお茶やワインに含まれるタンニン酸利用のプラスチック様素材、関西大学はシステム理工学部の谷弘詞教授が開発した摩擦発電機組み込みシューズを展示する。
このほか、大阪大学発ベンチャー企業のC4U、名古屋大学発のグランドグリーンなど大学の研究から生まれたベンチャー企業の展示コーナー、科学技術振興機構に事業採択された革新的研究の紹介コーナーも設けられる。
さらに、大学見本市の開催中、大学発ベンチャーの表彰式、食料やエネルギー、生態系サービスをテーマとするセミナー、科学技術イノベーションの動向を解説するセミナー、さまざまな分野のプロを集めたパネルディスカッションなどが予定されている。
来場は無料だが、事前登録が必要。科学技術振興機構の公式ウェブサイトで受け付けている。