科学技術振興機構は2017年度の「グローバルサイエンスキャンパス」に静岡大学と神戸大学を採択した。この事業は将来、国際的に活躍できる科学技術人材を育成するもので、2017年度を初年度に最大4年間、採択校の育成事業を支援する。

 科学技術振興機構によると、静岡大学のプログラムは「つなげる力で世界に羽ばたけ未来の科学者養成スクール」。「複数分野の知識の融合」や「自然や社会の現象と科学知識との結合」「多様な人との協力」ができる「つなげる力」を発揮し、創造的な方法で課題を解決する人材を育成するのが目的。高校生1、2年生を対象にその生徒に合った育成プランを3種類用意して数ヶ月間、科学研究に必要な基礎的知識や技術、つなげる力の養成を目指す授業をするとともに、研究室に配属して活動させる。

 神戸大学は「根源を問い革新を生む国際的科学技術人材育成挑戦プログラム」。グローバル社会において真のイノベーション創出を担う科学技術人材の育成を目的とし、研究者の指導の下で個別の研究課題探究など科学力を育む取り組みと、海外研修など国際コミュニケーション力を高めるプログラムを提供する。

 各校への支援金額は1年間で上限2,500万円。本年度は11件の応募を外部有識者で構成する委員会で審査し、静岡大学と神戸大学のプログラムを採択した。

参考:【科学技術振興機構】「グローバルサイエンスキャンパス」平成29年度採択機関の決定について

大学ジャーナルオンライン編集部

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