2023年5月1日現在で大学に在籍する国内の学生数が前年同期を約1万5,000人上回り、過去最多となったことが、文部科学省がまとめた2023年度学校基本調査(速報値)で明らかになった。大学学部の在籍学生数、学部に在籍する女子学生数、大学全体の女性教員数も過去最多を記録している。
学校基本調査によると、大学全体の在籍学生数は前年同期を約1万5,000人上回り、過去最多の約294万6,000人となった。うち、学部に在籍する学生は約263万3,000人で、前年同期より約800人増え、こちらも過去最多を記録している。大学院に在籍する学生は前年同期より約4,200人多い約26万6,000人に達した。
逆に、短期大学生は前年同期より約8,000人少ない約8万7,000人、高等専門学校の学生は前年同期より約300人減って約5万6,000人になった。専門学校生徒数は約55万5,000人で、前年同期を約2万6,000人下回っている。
学部に在籍する女子学生は前年同期より約3,400人増えて過去最多の約120万4,000人に。学部学生全体に占める女子学生の割合は45.7%に達し、過去最多を記録した。
大学全体の女性教員数は前年同期を約1,300人上回る約5万2,000人に達し、過去最多となった。大学教員全体に占める女性の割合も前年同期より0.5ポイント上がって過去最高の27.2%になっている。
国内は少子高齢化社会が進行し、高校以下の児童・生徒数の減少が加速する一方、大学生数は伸びが鈍化しながらも増え続けている。ただ、学生数の増加は限界に近づいているとの見方も出ている。