2025年4月、近畿大学は、歴史と実績ある近畿大学の建築学部と通信教育部の知見をもとに「建築学部(通信教育課程)」を開設する(名称は仮称、設置計画は予定であり、変更になる場合がある)。主な対象は全国の建設業従事者で、通学不要、安価な学費で建築学学士の学位(大卒)と一級建築士受験資格が得られるようにする。大学建築学部の通信教育課程は近畿大学が初。

 建築学部(通信教育課程)では、1年次入学(定員100名)に加えて3年次編入学500名を受け入れることで、短期大学卒業者が大卒を目指す、専門学校を卒業して就職した後、それまでのキャリアで培った実践知を大学での学びに還元するなど、時代が求める幅広い学びのニーズに応える。

 そのため、オンライン学習を軸に、仕事をしながらであっても、いつでもどこでも安価に学べることを重視。自ら苦学した経験をもつ創設者、世耕弘一の「学びたいものに学ばせたい」という理念に基づき、1年次入学の場合、4年間の学費の総額は125万4,000円、3年次編入学の場合、2年間の総額は68万2,000円となっている。

 また、あらかじめ収録編集した動画を配信するオンデマンド授業や、リアルタイムでの遠隔授業であるオンライン授業(オンラインスクーリング)を組み合わせ、全ての授業を自宅で受講可能。対面での面接授業を希望する場合は、東京・大阪・福岡の会場にて短期集中方式のスクーリングを実施する科目もある(スクーリング会場は変更になる可能性あり)。

<建築学部(通信教育課程)(仮称)概要>
開設時期:令和7年(2025年)4月
入学定員:1年次入学100人、3年次編入学500人
収容定員:1,400人
学位:学士(建築学)

・取得可能な受験資格
一級建築士、二級建築士、木造建築士、一級建築施工管理技術士、二級建築施工管理技術士、一級土木施工管理技術士、二級土木施工管理技術士、一級造園施工管理技術士、二級造園施工管理技術士

・目指せる資格
インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、商業施設士、宅地建物取引士、カラーコーディネーター検定、色彩検定、図書館司書

 21世紀における社会の変化の中で建築のあり方を継続的に探求できる人材を輩出するため、①「建築図面を読み描きする能力」をベースに都市や建築を形成していく広範なデザイン能力、②「つくり・守り・育てる」建築学を理解し、幅広い建築関連分野で活躍できる専門知識や技術、③社会の課題や問題を、建築学の専門知識・技術にもとづき、高い倫理観をもって創造的に解決する能力、以上3つの技術および能力を養成する。

参考:【近畿大学】「建築学部(通信教育課程)」(仮称・設置構想中) 令和7年(2025年)4月、開設予定 通学不要、安価な学費で一級建築士受験資格を取得可能

大学ジャーナルオンライン編集部

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